2022年3月の記事一覧
1学年「国際協力出前講座」
3月14日(月)1学年「国際協力出前講座」が行われました。
講師の浦輝大(うら てるひろ)先生より、JICA海外協力隊のバヌアツでの経験を伺いました。
文化の違い、価値観の違い、ボランティアとは?、幸せとは?、等、国際協力についての大変意義あるお話でした。
途中の休憩時間の最中にも、資料を見直したり、グループになって疑問点などをまとめたりしている生徒たちの姿が見られました。
質問コーナーでも積極的に挙手をし、国際協力についての理解を深めようとしていました。
【祝】第38回卒業証書授与式
3月10日(木)第38回卒業証書授与式が行われ、卒業生354名が旅立っていきました。
保護者1名の参加で座席の間隔を空け、消毒・換気徹底など、感染対策を講じ、執り行われました。
開式の言葉で始まり、証書の授与・表彰・式辞等、落ち着いた雰囲気の中、式は進みました。
特に生徒会長を務めた佐々木かのこさんの卒業生のことばは、3年間の思いが伝わる素晴らしい挨拶でした。
天候にも恵まれ、保護者や先生方に見送られ、晴れやかな卒業式・旅立ちの日となりました。
在校生の参加は叶いませんでしたが、参加者全員で卒業生を送り出した素晴らしい式でした。
【校長式辞】
この冬は、例年より寒さが少し厳しく感じられましたが、3月もそろそろ半ばを迎え、いよいよ本格的な春の到来を実感できる季節になりました。本日、第38回卒業証書授与式を、保護者の皆様にもご参列いただいた中、挙行できますことは、この上ない喜びと、関係の皆様に深く感謝申し上げます。
先ほど呼名のありました、38期生、354名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。本校での3年間で学んだ、たくさんの知識や、高校生活でしか得られない多くの経験を、これからの人生に生かしていってください。
新型コロナウイルス感染症が、世界中にまん延し始めてからすでに2年以上が経ちました。卒業生のみなさんにとっては、1年生が終わる直前の3月から、2年生の6月当初までのほぼ3か月にわたって、異例の臨時休校となりました。その後も、分散登校、授業では感染リスクの高いとされる学習活動の制限、行事は中止や規模の縮小、部活動は練習日数の制限や公式戦の中止など、特に学校の中心となって活躍できる時期に、思い切り高校生活を送ることができない状況になってしまいました。どこにもぶつけようのない悔しい思いを持ったまま、今日の卒業式を迎えている人も多いのではないかと推察しております。とはいえ、残念ながら過ぎ去った時間は戻りません。皆さんの高校生活も取り戻すことはできません。いずれ以前のような、あるいは以前に近い日常が戻ったときには、高校時代に取り組んだことの一つ一つのピースを組み合わせて、その記憶を呼び起こし、次の一歩を、どのように踏み出すかを考える際の材料にして欲しいと、心から願っています。
さて、卒業式を迎えた皆さんに、私から一つ話をさせていただきます。
「七転び八起き」という言葉は、卒業生の皆さんもよく聞く言葉だと思います。「何度転んでも、決してあきらめず、そのたびに自らを奮い立たせて立ち上がりなさい」。多くの場合、こういった意味で使われる言葉かと思います。人生は長く、これから皆さんが生きていく世の中も、とても広いはずです。いろいろな人と関わり、いろいろな経験をしていきます。決していいことばかりではありません。むしろ、思い通りにいかず、時として挫折を味わうことも少なくないと思います。一見、順調なようでも、突然間違った道を進んでいることがわかったり、予想とは反対の結果が待ち受けていたりすることもあります。そういったときに、自分を励ましてくれる言葉になるかもしれません。
私から皆さんに、パナソニックの創業者である松下幸之助さんの話をしたことがありますが、覚えているでしょうか。そのときは、素直であることや謙虚であることの大切さについて話をしました。その松下幸之助さんが、「七転び八起き」という言葉について、次のように述べています。すなわち「七度転んでも八度目に起きればよい、などと呑気に考えるならば、これはいささか愚である。一度転んで気がつかなければ、七度転んでも同じこと。一度で気がつく人間になりたい」。こういった内容です。私も、卒業生の皆さんが、挫折や失敗、あるいは、不測の事態から立ち上がらなければならないときに、その都度、そこから少しでも何かを得るようにして欲しいと思います。
話は少し変わりますが、現在、北京パラリンピックが行われています。先月は、オリンピックが行われました。日本選手が獲得したメダル数が過去最高であったとか、スキージャンプの混合団体戦で複数のチームにスーツ違反の失格が出たとか、また、フィギュアスケートの団体戦では、ドーピングに関連してメダル授与式が行われなかったことなど、話題には事欠きませんでした。また、オリンピック期間の後半には、日本の女子カーリングチームが銀メダルを獲得したことや、それぞれのチームの選手の振る舞いの素晴らしさも、マスコミを賑わせていました。
皆さんもご存じのように、カーリングは4人対4人で行われ、1人が2つずつストーンを投げ、各チーム8投を投げ終わったときに、相手よりも、目標の円の中心から近くにあるストーンの数が得点になるというゲームです。もちろん私にも経験がなく、以前から、いわゆる「見る専門」なのですが、解説によると「4人目の7投目や8投目は、直接得点に関係するので派手に見えるけれども、実際には4人の投げるストーンが全部つながっている。1投目から8投目まで、それぞれ同じくらい大切だ」ということを話していました。投げてははじかれ、また投げては、すぐに違う形にされてしまう。それでも1投1投、最後には自分のチームに有利な形になるように、次の最善の手を考えてストーンを投げ続けます。先ほど、「七転び八起き」の話をしましたが、1エンドに投げるストーンの数がちょうど8個であるということもあって、私は、この言葉を思い出しながら試合を見ていました。繰り返しになりますが、これから、卒業生の皆さんの身に起きることは、よいことばかりではありません。はじかれたり、形を崩されたりすることもあります。しかし、すべてのことが皆さんを成長させます。つらいことがあっても、それを糧にして次へ進むという姿勢を、ぜひ忘れないでください。
さて、いよいよ明日から、ここにいる354名は、それぞれが選んだ道に進むことになります。皆さんが選んだ道に、間違いはないはずです。これまで頑張ってきた人ほど、これまで以上に頑張らなければならない道であるかもしれません。中には、回り道を進むことになった人もいるでしょう。しかし、それはそれで正しい道です。以前は「十年一昔」と言ったものですが、現代は「三年一昔」、あるいは「二年一昔」という感覚で時代が変わっていきます。変化する時代に乗り遅れず、また、どんなに時代が変わろうとも、大切にしなければならないものを守りながら、それぞれが信念をもって選んだ道を、しっかり前を見て、進んで行ってください。
民法の規定により、皆さんは、この4月から法律上の「成人」となり、大人としての振る舞いが求められます。未成年者にはなかった権利が与えられる一方、それなりの義務が課されます。大人としての振る舞いができるかどうかは、法律や制度がどうなっているか、ということではなく、むしろ、その人が、自分以外の様々な人の立場に立って物事を考えることができるかどうか、ということだろうと思います。自分を中心にして考えれば「社会は自分に何をしてくれるのか」という発想になりかねませんが、そうではなく、弱い立場の人の目線でも物事を考え、「自分は社会に何ができるのか」という視点を持ち、素直でそして謙虚に、それぞれの場で活躍されることを、ここにいるすべての卒業生に期待しています。
結びになりますが、本校の教育活動にご理解ご協力いただいた保護者の皆様、関係各機関の皆様に対し、心より厚く御礼申し上げるとともに、引き続き本校卒業生並びに本校に対するご支援を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。
令和4年3月10日 埼玉県立大宮南高等学校長 末吉幸人
予餞会を行いました
3年生は1カ月ぶりの登校日でした。
本日は楽しい予餞会です。会場の体育館は電飾されキラキラです!
生徒会・放送部・部活動の後輩たち・3学年の先生方の協力により素晴らしい動画鑑賞会となりました。
思い出写真コーナーでは懐かしさについ歓声が上がります。3年間で逞しく成長しました。
今日1日も思い出の1ページです。あとは卒業式を待つばかり。